866: 赤い服の少女1/2 04/07/14 14:43 ID:yavoKK0M
個人サイトの日記より 


さてさて。昨夜はちょっと洒落にならん事になりました。 
その日はお酒も飲まず、小説もそこそこにさっさと床につきました。
僕は寝付きの悪い方ですが、
十分もした頃、すとんと落ちるように眠りました。 
ふと。どれだけ眠った頃でしょうか。気が付くと僕はうなされていました。そして、
のしかかる苦しさに耐え兼ねて開けた目ではっきりと見たのです。 
僕の布団の上に、真っ赤な服を着た女の子が乗っかってはしゃいでいました。
ただ、明らかに異なるのは、その子には首が無かったのです。 


俄に恐怖に駆られた僕は、無我夢中で声を絞り出しました。しかし何故か声は出ず、
体も金縛りにあったかのように動きません。
これはまずい、と心底焦りました。僕が見ているのは、
本来見えちゃいけないものだと思ったからです。
なんなんだ、お前はー!
多分、そんな事を叫んでたと思います。そうしている内に、
情けないほど裏返った声がようやく飛び出し、はっ、と気が付いたように
意識が浮かび上がるのを自覚しました。
夢か。
目を覚ます寸前、そう僕は心底安堵しました。どれだけ怖いものも理不尽なものも、
目を覚ましてしまえばそれでおしまいなのです。
悪趣味な夢とは思ったけど、少なくとももうこの恐怖は味わわなくていいんだと。
暗闇で目を覚ました現実の僕。今見た夢の恐ろしさに、額がじっとりと汗ばんでいます。
けれど、夢だったという安心感があるせいか、随分とおかしく思いました。
手抜きでしてる仕事でも疲れるんだな、と。
そして喉が渇いたので水を飲もうと起き上がったその時。僕は心臓が止まるかと思いました。
何故なら、目の前の暗闇に、うっすらとあの赤い服が浮かんでいたからです。
徐ににゅーうっと手がこちらへ伸びて来ます。しかし首はやっぱりありません。
夢で見た通りのそれが、現実にいるのです。

長くなったので明日にはみ出し。

867: 赤い服の少女2/2 04/07/14 14:44 ID:yavoKK0M
僕は慌てて跳び起き、電気をつけました。すると、そこには何もありませんでした。ただ、
夜の静寂があるばかりで、自分の鼓動が一番耳やかましく鳴り響いています。
それから僕は一睡も出来ず、電気をつけたまま朝まで漫画を読んでいました。寝るどころか、
怖くて電気すら消せなかったのです。
情けない事に、本当に真剣に恐ろしくてたまらなかったのです。
恥も外聞も捨て、誰かに一部始終を話してなだめてもらおうと、
携帯に手を伸ばしそうなほどでした。

それから特に何事もありませんでしたが、もしもあれが本物だったら、
多分僕は人生で初めて「そのもの」を見た事になります。
どうして自宅でこんな体験をする事になったのか。
理由は分からないけれど、本当に怖い体験でした。



引用元: ・シぬほど洒落にならない恐い話を集めてみない?78


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