397: 名無しさん@おーぷん 2018/12/06(木)12:45:04 ID:oO6
夫と出かけた先で、夫の先輩だという夫婦と出くわした
女性の方が夫の先輩にあたる方らしく、研究のときにはアドバイスを貰ったり、人脈を紹介して貰ったりととてもお世話になったそうだ
10年ぶりくらいの再会だそうで、少しお茶をすることになった
お互い配偶者を紹介しあった
先輩は会社の役員の方の紹介で半年前にお見合いをして、三ヶ月のお付き合いの末先月結婚したそうで、まだ新婚さんだった


先輩と夫は昔話に花を咲かせ、時々二人は私達に話が解るように説明もしてくれた
私は二人の話が面白かったけど、先輩の夫は終始ムスッとしていた
話に夢中になっていると、私の夫の携帯に電話が入り、仕事先からだったようで席を外した
先輩は間をもたせるように話しかけてくださった
その時の話が私の髪の長さについて
私の髪は胸元まである
くせ毛がコンプレックスで、癖が出ない長さにまで伸ばしたらこうなってしまった
だけど20代後半になると、髪の傷みでまた癖が出るようになってしまい、自力での長い髪の維持が大変になった
そこで今はヘアサロンで月5000円弱のトリートメントを利用している
私はそんな話をしていた
先輩は聞き上手で私はスラスラと話していた
「本当は髪に月5000円なんて高いんじゃないかと思ってるんです
切っちゃえばそんなお金も必要ないですし、夫は三ヶ月に一回QBハウスを利用できればいいって人ですから私ばかりお金かかるのも気が引けて
それなら貯金して夫のスーツでもフルオーダーで一着仕立てられないかって
でも、夫は『俺もくせ毛だからコンプレックスはわかるし、必要なことならお金かけていいんだよ』と言ってくれて
だから5000円かけてトリートメントして、頑張ってこの髪維持しようって思ってます」
そんなことを照れながら話した
するとそれまでムスッとして黙っていた先輩の夫が、徐に口を開いた
「働いてない女って5000円稼ぐのがどれだけ大変なのかわかってないよな」
私がフリーズしていると、先輩が「ちょっと!」と言いながらテーブルを叩いて止めようとした
しかし先輩夫は止まらない
「5000円もかけて申し訳ないです、なんて口にしながらも内心では、5000円で我慢してるワタシって思ってるんでしょ?」
先輩が手で無理やり止めようとすると、それを振り切って
「金を稼ぐ大変さが解ってないから髪なんて無駄なものに毎月5000円も費やせるんだ
お前の選んだ女はハズレだな!」
と、いつの間にか戻ってきた夫に勝ち誇ったようにいい放った
先輩は即座に謝り、私が困った顔で夫を見上げていると、夫はニッコリした顔で
「妻は働くことの大変さをよく知ってますよ
だから貴重な5000円を自分のためではなく、僕のために使おうと言ってくれるんです」
と庇ってくれた
先輩も「彼女は私の同業者よ!さっき自己紹介したでしょ!」と庇ってくれた
先輩の夫は、私の夫が「兼業主婦で家事は頼り切ってる」と話したのを「専業主婦」と聞き間違えをしていたらしい
「それでも髪なんかに」と吐き捨て、夫は「僕は妻のこの髪が好きなので何も問題ないですよ」とピシャリと跳ねのけてくれた
先輩は平謝りしながら、その場はお開きとなった
先輩は「なんであんたは私の友達にそう突っかかるの?そんなに私から友達を奪いたい?」とキレていた
言い方からして一度や二度では無いと思う
先輩の夫は「結婚したんだから俺以外はいらないだろ」と怒鳴っていて、夫が私を庇うようにして別れの言葉も告げぬままその場を離れた
先輩の話は夫からこれまで何度か聞いたことがあったし、実際に会ってみてとても素敵な人だったから
どうしてあんな攻撃的な男性と一緒になってしまったのだろうと残念だった
夫も何か深く考え込んで、帰りはずっと無口、私もそれ以上先輩のことには触れられなかった
数日後、先輩から夫の昔使っていたフリーメールに謝罪のメールが届いた
内容は見てないけど、夫が難しい顔をしていたので、「力になれるなら手伝うよ」と伝えたら
夫は少し弱々しく微笑んでいた
何事もなければいいなぁ

408: 名無しさん@おーぷん 2018/12/06(木)16:23:17 ID:ZV0
>>397
嫌な目に遭ったね
先輩もそんなことになってて本当に気の毒
会社の役員もとんでもない男を押しつけてきたもんだ
先輩が早く逃げられますように



引用元: ・何を書いても構いませんので@生活板69


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