660: 名無しさん@おーぷん 2017/12/11(月)09:03:05 ID:iGE
久しぶりに休みなので昔あったことでも

うちの庭にはお地蔵さんがある。
これは別に宗 教的な意味ではなくて、当時幼稚園児だった娘が何故か読み聞かせた傘地蔵にはまり「誕生日なにが欲しい?」と聞いたら「お地蔵さん!!」と答えたため。
その時娘に3回聞き返した妻を攻められない。

しょうがないなと庭に近所の知り合いの石材店から安いお地蔵さんを買ってきたところ娘大喜び。
兄である息子は突然庭に現れた物体に首をひねり、お地蔵さんに水鉄砲噴射してた。

娘のお地蔵さん熱は暫く続き、クリスマスに何が欲しいか聞いたら「お地蔵さんのお家!」と答えたので、お地蔵さんにはお社がついた。
それからは娘が折り紙で作った傘をお地蔵さんに被せていた。
うちの娘はどこに向かっているのかと言った妻には全力同意した。
ここまでが前提。


そこから数年経ち娘のお地蔵さん熱は治まったが、折角だしと妻が磨いたり手入れをしていたため、
痛むこともなく綺麗なまま、良い感じな雰囲気のあるお地蔵さんとなっていた。
何となく私も帰宅するときに拝むようになっていた。

そしてある日、私が夜の10時くらいに仕事から帰宅して、最早習慣となっているお地蔵さんを拝もうとすると何かがおかしい。
お地蔵さんの前に何かが蹲っている。

恐る恐る蹲っているものを確認したら、高齢の女性だった。
そしてなんか正座して頭を地面につけ、お地蔵さんに向け合掌している。
ドラマとかで見る「なにとぞ〜」みたいなポーズ。

情けないことに「おうえ?!」と叫び腰を抜かす私。
「どちら様ですか?何してるんですか?」と聞いても老人は動かなかった。
私も立ててなかったけど。
声に気がついて出てきた妻が警察を呼んだ。

それで後で分かったのが、その老人は行方不明(警察は一時所在不明と言っていたような?)になっていた老人だった。
認知症だったんだって。
何でうちの庭に入り込んだのかは謎。
一応低いけど垣根もあるんだけどね。
その後は老人は親族に引き取られていったよ。

世の中は小説より奇なりというが、まさにそれだと思った。
今お地蔵さんは結婚した娘が引き取り、そこで大切にされているようだ。
お社は娘の夫が最近グレードアップしたらしい。

最近定年も近づいた私だけど、庭にぽっかり空いた空間が寂しく思えてお地蔵さん2号を購入しようか検討中。

しょうもない修羅場だけど、娘がお地蔵さんにはまったこと、老人がお地蔵さんの前に蹲っていたこと、腰を抜かして暫く立てなかったこと、そして娘が新築の家にお地蔵さんを持っていくと聞かなかったこと、全部が修羅場でした。

……お地蔵買うって言ったら妻は怒るかなあ。
とりあえず、犬の散歩に行ってきます。

661: 名無しさん@おーぷん 2017/12/11(月)11:08:49 ID:m8u
>>660
いきなり老人が庭にしゃがみこんでたらそりゃ修羅場だと思うわ
ご利益…?なんだろうか



引用元: ・今までにあった修羅場を語れ【その24】


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