
255: 名無しの心子知らず 2011/02/05(土) 15:03:14 ID:5Y6DZwiC
うろ覚え部分もあり、かなり思い出しながらだから、ヘンな部分が多いかもだけど。
ここ見て思い出した。20年ちょいぐらい前の話。
あの時は、確か、私は4歳かそこらだったと思う。
私の田舎の家には大きな大きな、柿の木が植えてあった。
それをもいで食べるのが、小さな私の楽しみだった。
ある日、外へ出たら、見知らぬ母娘が柿をもいでいた。
「あれ?知ってる人?」
って大きな声で叫んだのは、覚えている。
祖母が直ぐに出てきて、「あらまあ!」と慌てていた。
見知らぬ母は、ツーンとした感じで悪びれもせずに
「こんなにあるんだから、いいじゃない?」
と、開き直る。
そこで、祖母があっけらかんとこう言った。
「アンタ、それ食べるの?いいけど、娘さんには食べさせないでね?」
見知らぬ母は、ぽかんとし、「なんで?」って聞いたら、祖母は、
カラカラと笑い出し、驚きの発言をした。
「いいけど、シぬよ?それ毒だもの。」
ここ見て思い出した。20年ちょいぐらい前の話。
あの時は、確か、私は4歳かそこらだったと思う。
私の田舎の家には大きな大きな、柿の木が植えてあった。
それをもいで食べるのが、小さな私の楽しみだった。
ある日、外へ出たら、見知らぬ母娘が柿をもいでいた。
「あれ?知ってる人?」
って大きな声で叫んだのは、覚えている。
祖母が直ぐに出てきて、「あらまあ!」と慌てていた。
見知らぬ母は、ツーンとした感じで悪びれもせずに
「こんなにあるんだから、いいじゃない?」
と、開き直る。
そこで、祖母があっけらかんとこう言った。
「アンタ、それ食べるの?いいけど、娘さんには食べさせないでね?」
見知らぬ母は、ぽかんとし、「なんで?」って聞いたら、祖母は、
カラカラと笑い出し、驚きの発言をした。
「いいけど、シぬよ?それ毒だもの。」
見知らぬ母娘は、「ええっ!」って悲鳴をあげて、柿を投げ捨てて行った。
それを拾い上げて、祖母は
「まだ渋柿だねぇ、もう少しまてば美味しいのが取れるから、
言ってくれりゃさ、おすそ分けできたのに。」
と、袋に詰め始めた。
256: 名無しの心子知らず 2011/02/05(土) 15:04:30 ID:5Y6DZwiC
私はその柿を何度も食べたことあるし、怖くて怖くて仕方がなくて、祖母に聞いた。
「食べるとシぬの?毒なの?私、何度も食べてるよ?」って。
祖母は、プッと笑って、
「アハハ。そうさ。悪人が食べるとバチが当たってシぬんだ、そう言う柿なんだ。
アンタは、わるいこじゃないだろう?だから、大丈夫。婆ちゃんが保障するよ。
もし、アンタが嘘つき子だったら、婆ちゃんが祟りころされちゃうけどね。」
と、意地悪く言って、家に帰って行った。
今思うと、子供をからかう為と、悪人や嘘つきはダメだって言う意味でいったんだと思う。
けど、当時は怖くて怖くて仕方がなかった。
その後、1年後ぐらいかな?婆ちゃんは他界した。
私の怖さは、ピークに達した。
まだ子供だったし、小さな直ぐばれるような嘘はたくさんついてきた。
婆ちゃん、祟りころされた!って思って、ワーワーと毎日意味不明に泣き喚いた。
婆ちゃんの葬式の時田舎へ行ったら、偶然あの時の見知らぬ母娘の娘が立っていた。
「誰がシんだの?」
って聞かれたから、慌ててその娘さんの手を引っ張って、
「謝って!柿盗んだの謝って!祟られたの!」
ってワーワー泣きながら、叫んでしまった。
親戚が飛び出てきて、何事かと言われたので、過去の柿の話をしたら笑われたよ。
「そうか、婆ちゃんそんな事言ってたのか。まあ、確かに盗みとか嘘つきはダメだ。
けどな、婆ちゃんはお前を信じてるから、そんなんでしんだんじゃない。
そうだ、神様に聞いてみよう。お前達コッチおいで。」
と、私と娘さんは、大きな仏壇がある一室に呼ばれた。
「ここで、神様に聞いてごらん?」
って言われ、二人っきりにされた。
「食べるとシぬの?毒なの?私、何度も食べてるよ?」って。
祖母は、プッと笑って、
「アハハ。そうさ。悪人が食べるとバチが当たってシぬんだ、そう言う柿なんだ。
アンタは、わるいこじゃないだろう?だから、大丈夫。婆ちゃんが保障するよ。
もし、アンタが嘘つき子だったら、婆ちゃんが祟りころされちゃうけどね。」
と、意地悪く言って、家に帰って行った。
今思うと、子供をからかう為と、悪人や嘘つきはダメだって言う意味でいったんだと思う。
けど、当時は怖くて怖くて仕方がなかった。
その後、1年後ぐらいかな?婆ちゃんは他界した。
私の怖さは、ピークに達した。
まだ子供だったし、小さな直ぐばれるような嘘はたくさんついてきた。
婆ちゃん、祟りころされた!って思って、ワーワーと毎日意味不明に泣き喚いた。
婆ちゃんの葬式の時田舎へ行ったら、偶然あの時の見知らぬ母娘の娘が立っていた。
「誰がシんだの?」
って聞かれたから、慌ててその娘さんの手を引っ張って、
「謝って!柿盗んだの謝って!祟られたの!」
ってワーワー泣きながら、叫んでしまった。
親戚が飛び出てきて、何事かと言われたので、過去の柿の話をしたら笑われたよ。
「そうか、婆ちゃんそんな事言ってたのか。まあ、確かに盗みとか嘘つきはダメだ。
けどな、婆ちゃんはお前を信じてるから、そんなんでしんだんじゃない。
そうだ、神様に聞いてみよう。お前達コッチおいで。」
と、私と娘さんは、大きな仏壇がある一室に呼ばれた。
「ここで、神様に聞いてごらん?」
って言われ、二人っきりにされた。
257: 名無しの心子知らず 2011/02/05(土) 15:06:16 ID:5Y6DZwiC
私が先に口を開き、
「神様、婆ちゃんは、私が嘘つきだからシんだの?」
って聞いて見た。
今思うと、明らかに爺ちゃんの声なんだけど、男の人の声が聞こえて
「いいや、君達はまだ小さいから、大人になったら良い子になると知ってるから、
神様は、そんなことしないよ。婆ちゃんは、お空から君の事を見てるよ。」
見たいな事を言われ、色々と神様とお話をして、私の気持ちは少しは晴れた。
その時の娘さんの反応は、見てないけど、彼女は
「ごめんなさい。」
と言って、帰っていった。
で、成人した後、超久しぶりに田舎に行って、そんな事もあったねーと笑いながら話をした。
「婆ちゃん酷いよwww私、あれから柿食べれなくなったんだから」
と仏壇に報告をしてたら、玄関から「ゴメンください」と声が。
見に行ったら、全然知らない女性が立っていた。
爺ちゃんが、「おお!よく来たなあがれ。」と言って、女性をすんなりとあげた。
「???」ってなってたら、この女性は、先の柿を盗んだ娘さんだと言う。
中学生くらいになってから、暇を作っては婆ちゃんの仏壇にお花をあげに来てると言う。
アレから、母親は窃盗で捕まってしまったらしい。
娘さんは、親戚をたらいまわしにされ、やっかまれ、ご飯さえも食べさせてくれなかった事も。
それを見かねた、町内のちょっとお金持ちの御宅が、娘さんを引き取りたいと名をあげたそうな。
親戚は、やっかんでいたからすんなりOK。
児童相談所とか、色々と難しい手続きもあったそうだけど、母親も問題があったし、
親戚も問題があったし、父親もいない(亡くなっていたらしい)から、通ったとの事。
そこで、愛情と厳しさに包まれて育ち、暫くしてから婆ちゃんのことを思い出したそうな。
そこで、中学生になったら、理由を養父に話し、
「そう言うことなら。」
と、お花を彼女に持たせ、祖父の元に来たそうな。
「神様、婆ちゃんは、私が嘘つきだからシんだの?」
って聞いて見た。
今思うと、明らかに爺ちゃんの声なんだけど、男の人の声が聞こえて
「いいや、君達はまだ小さいから、大人になったら良い子になると知ってるから、
神様は、そんなことしないよ。婆ちゃんは、お空から君の事を見てるよ。」
見たいな事を言われ、色々と神様とお話をして、私の気持ちは少しは晴れた。
その時の娘さんの反応は、見てないけど、彼女は
「ごめんなさい。」
と言って、帰っていった。
で、成人した後、超久しぶりに田舎に行って、そんな事もあったねーと笑いながら話をした。
「婆ちゃん酷いよwww私、あれから柿食べれなくなったんだから」
と仏壇に報告をしてたら、玄関から「ゴメンください」と声が。
見に行ったら、全然知らない女性が立っていた。
爺ちゃんが、「おお!よく来たなあがれ。」と言って、女性をすんなりとあげた。
「???」ってなってたら、この女性は、先の柿を盗んだ娘さんだと言う。
中学生くらいになってから、暇を作っては婆ちゃんの仏壇にお花をあげに来てると言う。
アレから、母親は窃盗で捕まってしまったらしい。
娘さんは、親戚をたらいまわしにされ、やっかまれ、ご飯さえも食べさせてくれなかった事も。
それを見かねた、町内のちょっとお金持ちの御宅が、娘さんを引き取りたいと名をあげたそうな。
親戚は、やっかんでいたからすんなりOK。
児童相談所とか、色々と難しい手続きもあったそうだけど、母親も問題があったし、
親戚も問題があったし、父親もいない(亡くなっていたらしい)から、通ったとの事。
そこで、愛情と厳しさに包まれて育ち、暫くしてから婆ちゃんのことを思い出したそうな。
そこで、中学生になったら、理由を養父に話し、
「そう言うことなら。」
と、お花を彼女に持たせ、祖父の元に来たそうな。
258: 名無しの心子知らず 2011/02/05(土) 15:08:43 ID:5Y6DZwiC
お庭の手入れも、祖父と何時しか一緒にしてくれて、祖父の寂しさもまぎれてるみたい。
ちなみに、彼女の母親は、出所しても一度も彼女に会いに来たことがないそうな。
行方不明らしい。
「あの時、ワーワー泣きながら謝ってって言ってきた女の子の顔は、今でも忘れられない。」
「やっぱり、柿盗んだのは小さいことだけど、因果ってあるんだと思うよ。
だって、お母さん行方不明だし、私は一時期凄い苦しかったし。」
と、語られました・・・なんか、すまない・・・。
その後、その女性とメアドを交換し、色々と仲良くなりました。
彼女が昨日入籍したので、お祝いカキコ。
旦那さんも、彼女の全てを受け入れたそうです。
先こされたorz
しかし、やっぱり盗みを働き続ける人には、何かしらバツは当たるんだね。
その子が、一番のとばっちりを受けるのは本当に理不尽。
彼女が幸せになるのを、ただただ祈るばかりです。
ちなみに、彼女の母親は、出所しても一度も彼女に会いに来たことがないそうな。
行方不明らしい。
「あの時、ワーワー泣きながら謝ってって言ってきた女の子の顔は、今でも忘れられない。」
「やっぱり、柿盗んだのは小さいことだけど、因果ってあるんだと思うよ。
だって、お母さん行方不明だし、私は一時期凄い苦しかったし。」
と、語られました・・・なんか、すまない・・・。
その後、その女性とメアドを交換し、色々と仲良くなりました。
彼女が昨日入籍したので、お祝いカキコ。
旦那さんも、彼女の全てを受け入れたそうです。
先こされたorz
しかし、やっぱり盗みを働き続ける人には、何かしらバツは当たるんだね。
その子が、一番のとばっちりを受けるのは本当に理不尽。
彼女が幸せになるのを、ただただ祈るばかりです。
259: 名無しの心子知らず 2011/02/05(土) 15:11:18 ID:JmOycBgs
映画化決定
261: 名無しの心子知らず 2011/02/05(土) 15:17:47 ID:k/Vpz8fl
>>255
いい話なのに重箱ですまんが『厄介者扱い』と『やっかむ』を混同してない?
いい話なのに重箱ですまんが『厄介者扱い』と『やっかむ』を混同してない?
262: 255 2011/02/05(土) 15:19:24 ID:5Y6DZwiC
>>261
うへあ、またまたゴメン!
そうそう、そうです。
国語の成績、アホほど悪かったからなー。
263: 名無しの心子知らず 2011/02/05(土) 15:24:17 ID:jOrT7y2i
>>262
いやいや、すらすら読めるいい文章だったよ。
奥さんに先立たれたばかりなのに、裏声で励ましてくれた爺ちゃんに泣けた。
いやいや、すらすら読めるいい文章だったよ。
奥さんに先立たれたばかりなのに、裏声で励ましてくれた爺ちゃんに泣けた。
264: 名無しの心子知らず 2011/02/05(土) 15:38:11 ID:RXJ1NF07
>>262
ほんわか暖まる報告乙!
アカデミー助演男優賞は、何故かデニーロで脳内再生された爺ちゃんに!
ただ…
>>国語の成績、アホほど悪かったからなー。
それ以上言うなw
ほんわか暖まる報告乙!
アカデミー助演男優賞は、何故かデニーロで脳内再生された爺ちゃんに!
ただ…
>>国語の成績、アホほど悪かったからなー。
それ以上言うなw
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引用元: ・【窃盗】発見!泥棒〜手癖の悪いママ132【万引】